書籍・トリガーポイント大辞典より引用
トリガーポイント(TP)により、筋肉は拘縮(短くなり)、外部からの介入がなければ緩める事は出来ない。tp周囲の組織は、深刻なエネルギー不足。緊張が増すことが痛みが生じ、酸素量も減少=疲労感が増す。
【悪循環のサイクル】
アセチルコリン(ACh)過剰分泌。AChは骨格筋や心筋、内臓筋の筋繊維のアセチルコリンの受容体に働き、収縮を促進する
↓
領域の酸性化
↓
AChが正常に働かなくなる
↓
炎症物質の産生
↓
tpあると正常な筋肉より疲労しやすくなる
筋力トレーニングはtp治療にはならない。むしろエネルギー危機が進み、悪化する可能性がある。適切な治療でも再発する場合=tp持続する機械的あるいは代謝的因子がある。tpは反復運動からちょくせつはっせいしたり、関節炎あるいはエネルギー危機を誘発する疾患から二次的にしょうじる。問題のある筋肉が同じ刺激を繰り返し受けることによって形成。
コントロールのポイントは持続因子を管理すること。
【持続因子】
潜在性tpは自発症状はありませんが機能障害の原因となる。(短縮、筋力低下、エネルギー不足)高齢者は動くことが少なくなるので、関節可動域が制限されたり、筋力低下を伴ったりするような潜在性tpを持つことが多い。何かの拍子にtp活性して突然、痛みが出る。tpはすぐ治らず継続することがある。筋肉は骨に付着しており、筋肉が拘縮することで、骨は少しずれるように引っ張られる。変形性関節症のような炎症を引き起こす。
tpは発見後すぐに治療されれば、簡単に消失する。放置しておくと、身体の様々な部分に代償が生じる。痛みを避ける動作が癖になってしまう。その動作を治すためにはかなりの時間を要する、筋活動が低下すると他の筋肉が弱った筋肉の代償を行う。他の筋肉にストレスが加わり筋スパズム(収縮)が生じる。
【持続因子の影響を最小限に抑える】
探し出すために、医療チーム(代謝因子)家族(食生活、姿勢)の助けが必要。その領域の血液が欠乏している場合、酸素と栄養素の供給が減り、エネルギー危機がおこる
ヘソの高さ、カゼの癖、アレルギー,横隔膜等tp
合ってない椅子、肩肘つく癖、モートン足、ハイヒール、靴が合わない扁平足、アーチが高い、大きい胸=線維筋痛症の危険因子、肥満(歩き方、姿勢股関節の位置に影響)過剰な関節可動、片側難聴、視覚異常、拘縮した筋肉、コンピュータを睨み続ける姿勢ー対称性を確認(非対称ならtpあり)、脚の長さ違い(ー>脊髄の側湾)、代償として生じるねじれ、骨盤のズレが胸鎖と斜角は合わせようとする
ひどい疲れ、冷え、脱水状態で無理に動かそうとすると問題が生じる。悪い姿勢(うつむき姿勢、腕で膝を固定、腕や足を組む、片側に傾ける=椅子や机があっているか、仕事している時の姿勢(反復(パソコン、雪かき、掃除機、アイロン)重たいリュックをしょう)=呼吸に影響(前庭機能障害、複合的症状が生じる)、まくらがフィットしない、合わない靴ズボン、誤った持ち方、つまずき、同じ姿勢で工具扱う、きついベルト、下着、重い財布、締め付ける衣装(組織の水分を制限してエネルギー不足を起こす)
tpあるなら筋トレしないまず健康な状態にする、素早いストレッチは反作用による短縮を生む
tpが変形性関節症(oa)を進行させることもある、左右不均衡な筋肉の収縮は顎関節症を生じさせたり骨がずれる原因になりうる、関節円板の損傷を招くことも
ビタミン、ミネラル。食物中の有毒物質、過敏性大腸炎、グルテン不耐症などとも関係。摂取不足吸収代謝異常、代謝の亢進、排泄の増加によることも、アルコール、経口避妊剤などがビタミンを阻害、水分不足
浅い、寸断、不十分だと日中に生じた微細な損傷を修復できない(痛みと睡眠に相互関係)
痛みで筋肉が緊張する、インスリン抵抗性を進展させる。
ニコチンは血管収縮させる一酸化炭素がヘモグロビンと結ぶつく、コーンシロップ、マーガリン、アステルパームを避ける。防虫剤アセチルコリンエステラーゼを阻害。
酸素飽和濃度を減少させる
副作用として筋肉の緊張や痛みを引き起こすものあり。
手術、キーボードの使用、妊娠後期の腰の痛み、出産時のいきみから分娩後に生じる頚部痛、ハシゴからの転倒、ぬかるみや氷、雪の上で滑ること。
どんな種類の感染症もtpの形成と持続を引き起こす。酸素を枯渇させる
理解されない症状(一人で黙って我慢)、付き合いのいい人症候群。ー前向いな考え。断ることが大切。後ろ向きな行動は体を緊張させ筋肉を拘縮させる原因となる。有害な人物や状況を避ける。相互支援のネットワーク作り、
歯を食いしばる、手を握りしめる、ガムを噛む、口呼吸をする、重病人の介護、健康を害するようなトレーニング、アルコール、喫煙、自宅や職場の環境
ブドウ糖は脂肪として貯められるが筋肉で利用されない(エネルギー危機)
続く…