ストレスは”忍び寄る殺し屋”とも呼ばれています。
その影響は多岐にわたり、一つの側面だけではありません。
自律神経系、消化器系、循環器系、内分泌系(ホルモン)など様々な面に影響があります。
リフレパシー整体うちだは、フィジカル(身体的)要因がストレスに大きく影響しているとを発信しています。
ストレスは精神論だけでかたずけることのできません。
身体の損傷・疲れなどのフィジカル要因を除かなければストレスは解決しないということです。
ストレスをOFFにするには身体をOFFにすべし① に続き、この記事ではその中でも特にストレスとトリガーポイントの関係を書いています。
1、背面過緊張
背面過緊張とは、首の後ろから肩甲骨内側にかけての極度のコリのことです。
ストレスを感じると、交感神経が優位になり身体は”戦闘態勢”に入ります。この緊張状態が血管を縮こまらせ、筋肉を硬くします。
血流が悪いと筋肉疲労の回復が遅くなります。
プレゼンや納期が近づくと頭痛や肩こりに悩まされる方もいるのではないでしょうか?
さらにストレスがかかる場面を考えてみてください。
仕事が立て込みデスクに向かう、家事に追われて台所シンクに向かうなど、うつむき加減で長時間作業することが多いのでは。
同じ姿勢を保つことは、筋肉にとても負担がかかります。
パソコンやスマホに向かう姿勢、頭を7度ほど傾けた姿勢を保つのに、背面には結構大きな負担がかかります。
その負担は米袋約20kgが首に乗っているのと同じです。
背面の筋肉が、その姿勢を全力で維持してくれているのです。
それで、作業の間にちょっと休憩を入れるだけでも、肩こりの進行は遅くなります。
こうして姿勢の維持、血流の悪化、筋肉の硬化が一定期間続くと、筋肉膜上にトリガーポイントができます。
トリガーポイントは、筋肉の拘束(筋繊維が機能しなくなった状態)です。
すると、周りの筋肉にその分大きな負担がかかります。
ちょうど、社員が減って、残りの社員で穴埋めしなければならないような状態です。
すると、負担が限界を超えた別の筋繊維にもトリガーポイントが形成されます。
放っておくと、トリガーポイント活性→筋肉の負担→別のトリガーポイント→負担…と負のスパイラルが生じます。
なぜこのトリガーポイントがよくないのでしょうか?
首肩のトリガーポイント が頭痛、眼精疲労、めまい、耳鳴り、首の痛みや肩の痛みの原因となり、さらにストレスを増すからです。
さらに2、3の点に繋がっていきます。
2、脳への血流ポンプ
1の背面過緊張は、脳にも影響します。
なぜなら、背面筋肉ー僧帽筋は脳への血流ポンプだからです。
血液は、栄養分の運搬と老廃物の排出を行いますから、脳の働きが鈍るわけです。
災害後、瓦礫(がれき)に埋もれ、資材が入ってこないところで作業しているようなものです。
当然、仕事効率・QOL(クオリティ・オブ・ライフ=生活の質)が落ちます。
感情のコントロールが効きにくくなり、小さなことでイライラしたり、怒りっぽくなったりします。
僧帽筋のコリが、作業効率を落とし、ストレス耐性を弱めてしまう一因になるわけです。
頭痛については下記のページをご覧ください。
3、自律神経への影響
首の付け根には、星状神経節(せいじょうしんけいせつ)という交感神経(自律神経の一つ。全身を緊張・戦闘態勢にする)があります。
首がこると、首の筋肉がこの神経節を刺激し、交感神経過多(緊張状態)を加速させてしまいます。
1でストレスで交感神経が優位になり血管が縮小し筋肉が硬化する、と言いました。
そして、首のコリが星状神経節を刺激し交感神経優位になる、と言いました。
これはつまり、ここにも負のスパイラルが存在するということです。
ストレス→交感神経刺激→首肩のコリ→星状神経節刺激→交感神経過多→コリの増強…
ストレスの元を完全に、かつ長期間取り除けないなら、放っておいてもよくなりません。
一度悪循環に陥ってしまうと、ストレッチや運動など自力でトリガーポイントを解消するのは不可能です。
交感神経が常に高ぶっている、というのは何も緊張しているだけではありません。
自律神経は、心臓、消化器など自動で調整する役割を果たしています。
交感神経が優位になると、心臓の拍動を増し、消化器を止め、筋肉を硬化させて、戦闘に備えます。
それが一時的なら問題ないのですが、長時間、長期間続くとどうなるでしょうか?
当然、各器官は疲労し、機能低下し、最終的に不調を訴えます。
つまり万病の元です。
ほんの一例ですが、消化器官、免疫機構は低下します。
心拍、血圧が上昇し、循環器に過負荷がかかります。
さらに、首コリによる星状神経節への刺激は、ストレス時だけでなく、ストレス後も続きます。
ストレッサー(原因)がなくなった(終わった)のに、胃腸の調子が悪い、動悸がする、力が抜けない(リラックスできない)ということがないでしょうか?
リフレパシー整体がストレスに対してどのような効果が期待できるか、見てみましょう。
パニック障害等の不安障害については下記の記事をご覧ください。
ストレスのフィジカル要因の解消法
1、背面過緊張の解消
ストレスがかかると背面過緊張になります。
リフレパシー整体は、過緊張になりできたトリガーポイントを沈静化し、身体を芯からすることができます。
ただもみほぐすのではなく、深部に届く持続圧を採用しているからです。
首肩の重さ、コリ感、痛みが取れるのはもちろん、血流が促進されて回復機能が改善され、負のスパイラルから抜け出すことができます。
さらに、トリガーポイントが沈静化されると、頭痛、眼精疲労、めまい、耳鳴りが解消します。
心身ともに、この上ない開放感を感じ、日常と戦う準備が整います。
2、脳への血流ポンプの最大化
僧帽筋(背面)のコリは頭部の血流を大きく阻害します。
僧帽筋をほぐすことで頭部の血流を改善し、脳の機能を最大限発揮できるようになります。
ただこの僧帽筋、特に首の付け根の第一トリガーポイントは深い圧が必要になり、ちまたのマッサージ店ではなかなか圧が届きません。
届かせようとして強圧にすると今度は筋繊維を痛めてしまうことになります。
普段だったらなんでもないことで、イライラしたりするのはもしかしたら脳の血流が滞っている予兆かもしれません。
3、自律神経(星状神経節)への刺激解消
ストレス→交感神経刺激→首肩のコリ→星状神経節刺激→交感神経過多→コリの増強…
この悪循環を断ち切るために、星状神経節への刺激を除去しなければなりません。
斜角筋トリガーポイントを沈静化すれば解消できます。
すると、緊張状態だった神経・身体がリラックスするのを感じるでしょう。
血流が増し、消化吸収が促進され、免疫や自然治癒力が働き始めます。
最終回ではストレスの他のフィジカル原因を取り上げます。
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